子どもたちが幼稚園の頃、「庭にアサギマダラが飛んできたらいいね」と言って植えたフジバカマ。
まさか、本当にアサギマダラが飛んでくるとは!!
育てている植物の中で、管理が一番簡単に感じます。
フジバカマとは?その魅力と特徴
フジバカマは日本に自生する多年草で、秋に淡い紫や白の花を咲かせることで知られています。古くから「秋の七草」の一つとして親しまれ、爽やかな香りと繊細な花姿が特徴です。
フジバカマの基本情報
植物名:フジバカマ(フジバカマ)
学名:Eupatorium japonicum,Eupatorium fortunei
原産地:東アジア
キク科ヒヨドリバナ属
草丈:50〜120cm
耐寒性:強い
耐暑性:強い
開花時期:8〜10月
花言葉
「あの日を思い出す」
「遅れ」「ためらい」「躊躇」
庭やベランダで栽培する魅力
ガーデニング初心者でも育てやすく、庭やベランダに彩りを加える植物として人気があります。蝶が好んで飛来するのでバタフライガーデンを楽しむことができます。
フジバカマの栽培環境を整える方法
日当たりと風通しのポイント
一般的に、日当たりの良い場所が良いと言われていますが、我が家は半日影で元気に育っています。日当たりが良い方が、花付きが良いです。
風通しの良い場所を選ぶことで、病害虫の発生を防ぐことができます。茎が太く育っていれば倒れる心配は少ないですが、草丈が高い場合、秋の悪天や台風の場合は支柱や紐で結んでおくと良いでしょう。
最適な土壌の選び方
水はけが良く肥沃なものが理想と言われていますが、どんな土でも育ちます。
酸性土壌を嫌うため、植え付け前に石灰などで土を中和しておくことが推奨されます。
地植えの場合は、かなり根が張ります。適度な湿り気を保つために腐葉土などで保水力を高めることも有効です。
鉢植えの場合は、根詰まりしないように排水性を意識した土にすると良いでしょう。
フジバカマの植え付け・挿し木で増やすコツ
種や苗、地下茎などが近隣で手に入りにくい場合は、ネットSHOPやメルカリにたくさん出回っています
種から育てる方法
フジバカマは種からでも苗からでも栽培可能です。
種から育てる場合、春に播種し、発芽を待ちます。
苗を使った育て方
苗を使う場合は、春から初夏にかけて植え付けます。
植え付け後にはしっかりと水やりを行います。
挿し木で増やすコツ
春や梅雨時が適していると言われますが、真夏と真冬以外は挿し木で簡単に増やすことができます。
特に、9月〜10月がおすすめ。
花が咲いたあとに剪定するため、私は、その枝を活用して毎年庭のレイアウトを変えています。
- 剪定した枝を15cmにカット
- 下葉をとる
- 土に挿してしっかり水をあげる
発根するまでは、乾燥しないように朝晩の水やり。
発根して脇芽が出たら、土の表面が乾いたら水やり。
真冬が来るまでに、ある程度 根が育つように管理すると、簡単に増やせれます。
フジバカマの水やり・肥料管理のコツ
適切な水やりのタイミング
フジバカマは乾燥に強いですが、成長期や開花期には土の表面が乾いたら水を与えるようにします。
特に夏場は乾燥しやすいので、適度に水分を補給することが必要です。乾燥した時は、下葉がこのように枯れてしまします
肥料選びと与え方
過剰な肥料は徒長を招くため、控えめに施肥するのがポイントです。
寒肥として冬に有機肥料を与えると良いでしょう。
我が家では、春先に新芽が芽吹いた後、梅雨時の成長期には液肥を施しています。
フジバカマの成長記録:開花までの過程と注意点
フジバカマは春に芽を出し、夏にかけて成長し、秋に開花します。
下の写真は、何もなかった場所に10月挿し木したあと、(左)4月上旬、(右)5月の様子です。
成長期にはアブラムシやハダニなどの害虫がつきやすいため、こまめなチェックと早期の対処が必要です。
下葉よりは、新芽の部分の葉が縮れたり傷んだりします
フジバカマの剪定と越冬方法
フジバカマは多年草なので、毎年同じ場所で咲きます。
株もどんどん大きくなるので株分したり、剪定した枝は挿し木したりの管理が必要です。
剪定のタイミングと方法
- 成長期
夏前に一度摘心を行うと形が整いますし、脇芽が出て花芽が増えます。
花壇の手前の部分だけ摘心するとボーダーガーデンになります。
- 開花後
枯れた花や枝を切ります。
(地上部が枯れるので切らなくても枯れますが、散らかるので早めに切ると良いでしょう)
冬越しのための工夫
寒冷地では根を守るために、マルチングや落ち葉などで、防寒対策を行うと良いでしょう。
標準地ではそのままでも、大丈夫です。
春になると新芽が出てきます。
フジバカマを美しく咲かせるためのポイント
フジバカマは、そのまま植えていても育ちますが、花を立派に美しく咲かせるためには、適切な水やりと肥料管理が重要です。
また、適度な剪定と摘心により、花付きがよくなります。風通しの良い環境を維持し、病害虫の予防をしっかり行うこともポイントです。
開花期には、花を長持ちさせるために、咲き終わった花をこまめに取り除くと良いでしょう。日々の手入れを丁寧に行えば、毎年美しい花が咲きます。
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