実生プルメリアの突然変異?「多分岐・石化株」を空中取り木で増やす全記録

今まで育てたことのあるプルメリアは、花が咲いた後に三叉(みつまた)に分かれていたのですが、種子から育てているプルメリアの新芽が複数芽生えているんです。

仕立ててしっかり育てたいので、取り木した記録です。

目次

実生苗に現れた多分岐

最低気温だけで見ると、まだ少し寒い日もあるのですが…4月から戸外管理しているプルメリアの鉢。先端部分が多数芽吹いています

実生プルメリアの生長点変異により密集して芽吹いた赤い新芽
プルメリアの石化・帯化現象による先端のクラスター状の芽吹き

Gemini(AI)に写真添付の上聞いた回答がこちら

  1. サビダニなどの微細な害虫による食害
    肉眼では見えないほど小さなサビダニ(0.1〜0.3mm程度)が生長点を吸汁すると、植物のホルモンバランスが崩れ、節間が極端に詰まった状態で多く芽が出てしまう「ウィッチズブルーム(天狗巣病)」のような症状を引き起こすことがあります。先端がボコボコとした塊状になり、小さな葉が密集している様子はこの特徴と一致します。
  2. 突然変異による「矮性(わいせい)」や「多分岐」個体
    プルメリアを種から育てた場合、親とは異なる性質を持つ個体が生まれます。ごく稀に、花芽形成に関わらず枝分かれしやすい性質や、節間が非常に短い「ドワーフ(矮性)」の個体が現れることがあります。根元の「こぶ」は、そこから多くの芽(潜伏芽や不定芽)が動き出そうとしている兆候かもしれません。
  3. 生長点の損傷(ブラックチップ)後の再生
    過去に寒さや乾燥、あるいは一時的な病気で生長点の先端が一度枯れた(ブラックチップ)際、そのすぐ下の芽が一斉に動き出した結果、複雑な分岐に見えている可能性もあります。

1ではないと思うんです。
この個体だけ同じ多分岐ですし、同じ鉢に植えている他の枝はわかれていないですし。

3も違うと思うんです。
確かに朝晩の低温障害で黒くなっている新芽はありますが成長点は元気ですし。

と言うことで、2の可能性が高い気がします。
ちょうど根元も、少し他の個体と違うので…

プルメリアの株元にできた潜伏芽の塊(こぶ)と組織の肥大化
開花を伴わず低位置で3股に分かれた実生プルメリアの多分岐した枝

他の枝(3、4種類)と一緒に植えている鉢なので、単独の鉢で育てたくて、取り木することにしました。

取り木の方法

去年、シンガポールホワイトの取り木を、1度失敗したあと、成功しています。
記事はこちら

これから気温があがって成長期に入るので、成功率も高いはず。
手順は以下のとおり

  • 環状剥皮(かんじょうはくひ)
  • 形成層(けいせいそう)の除去
  • 水苔(みずごけ)の装着
  • ビニール(ラップ)で密閉
  • アルミホイルで遮光(しゃこう)
プルメリアの空中取り木:木質部を露出させ3cm幅で行った環状剥皮
空中取り木の保湿材として準備した水分を含ませた乾燥水苔

枝の皮を一周ぐるりと剥ぎ取ります。
表面の茶色や緑色の皮を通り越して、中の白い部分が見えるまで(1〜2mm)程度。

ぬめりや白い液体を洗い流してから、しめらせた水苔で包みます。
水苔はギュッと絞ったときに、水が数滴垂れる程度の湿り気が理想的。

あとは乾燥しないようにラップで包み、アルミホイルで根が育ちやすいように光を遮ります。
上下はビニタイ(クッキー袋を留めたり、園芸で苗を固定したりする針金入りの紐)で止めていますが、下は余分な水が落ちるように軽く、上は水をあげれるように、かなりゆるめに止めました。

環状剥皮した枝を水苔とビニールフィルムで密閉固定したプルメリア
取り木部分のビニールを上下ビニタイ(園芸用タイ)で固定した密閉箇所の様子

これで1ヶ月ほど、時々水をあげつつ、様子を見ます。
どうかうまくいきますように…

なぜ挿し木ではなく「取り木」を選ぶのですか?

取り木は親株から栄養をもらいながら発根させるため、成功率が格段に高いからです。もちろん、枝をカットして挿し木にしても大丈夫です。

発根を確認するまで、どのくらいの期間が必要ですか?

気温によりますが、5月の適期であれば約1ヶ月〜1.5ヶ月でビニール越しに白い根が見え始めると思います。根が十分に回るまでは、アルミホイルをそっと開けて確認する程度に。しっかり根っこが見えたら、カットして植え替えです。

遮光と断熱のために全体をアルミホイルで包んだプルメリアの空中取り木
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